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はじめての転職活動
転職してキャリアアップしていくか、そのときの気分で職を転々としていくか、はじめの転職がたいへん重要である。最初の転職が天国と地獄の分かれ道になる。学生時代には実務体験がなく仕事をイメージでしか捉えられないが、一度、職につくと自分を取り巻く仕事環境や仕事との適合性などが見えてくる。
学生時代に描いていたものとあまりにもかけ離れていると仕事への意欲が減退して「転職」の文字が脳裡をちらつくことは誰しも経験する。やむを得ないことであろう。
ただ、ここで短絡的な行動を起こさないでしっかり自分の生き方を見据えて欲しい。どんなに素晴らしい仕事であっても、自分の生き方(生活基盤)と合わないと知らず知らずのうちにストレスがたまり病気を誘発しないとも限らない。ひいては、またまた転職ということになりかねない。
まず、自分の生き方に合った仕事を選ぶことが原則である。仕事に自分を合わせることだけは絶対に避けたいものだ。不幸の始まりである。
では、どう転職の準備を進めていくか?失敗のない転職7か条で説明したい。 |
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| 1.「何がやりたいか」見つかる前に転職しない |
| 2.「フリーターでも」は逃げ口上 |
| 3.辞める前に次の仕事を探す |
| 4.転職は自分を売り込む商談だ |
| 5.誤解されている「即戦力」 |
| 6.資格は業務に直結して武器になる |
| 7.職務経歴書は自分の商品カタログである |
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1.「何がやりたいか」見つかる前に転職しない
学生時代の就職活動で将来を見据えた納得のいく活動をしてきたかどうか振り返ってほしい。大半の学生がノーであろう。無理矢理自分を納得させ、内定の得られた企業に就社したにすぎない。
なぜ、本来あるべき就職ができなかったのか?「自分がやりたいことは何か」「自分にできることは何か」本気で悩んできたはずだ。就職活動本番までに何とか方向性を見つけだそうと自己分析をし、先輩たちの話も聞いた。結局、焦り苦しみながらも見出せないままに本番に突入したのが本音だと思う。決定的なことが欠落していたのである。
人間誰しも物事を判断するときは、自分の生き方(生活の基軸)をベースに判断している。このことをしっかり認識しないで自己分析のための分析に終始していたことに気づかなかったことが大きな過ちにつながっている。
いまこそ、しっかり自分の生き方を顕在化させ認識することだ。この作業をおろそかにして、仕事との反りが合わないから転職をなんて考えていると、学生時代の二の舞を踏むことになる。
しっかり認識した生き方に合った仕事は何か、そしてその仕事ができるフィールドはどこか、はっきりするまでは転職すべきではない。
就職活動する学生を対象にした著書であるが「就活は自分を売り込む商談だ」(黒住皓彦著・ダイヤモンド社刊)を薦めたい。実務体験のない学生にはむずかしい部分があるが転職しようとする人にはぴったりのヒント本である。

2.「フリーターでも」は逃げ口上
いやな仕事を我慢することはない。(その通りだ。だが待てよ、それを選んだのは誰だ!)うまい具合に仕事が見つからなければ、しばらくフリーターでもやっていれば食っていける。(いい世の中だ。いつまで続けられるだろう)
大学新卒で入社して、3年で3割が何らかの理由で転職している。その第一の理由が「仕事を上手くやっていく自信がない」である。要するに仕事が合わないというのである。こんな悲しいことってあるだろうか。
少なくとも入社までに、どのような事業環境か確認できたであろう。それを怠って、仕事が合わないなんて、「いつまで周囲に甘えてるんだ」と文句の一言も言いたくなる。過ぎたことをとやかく言ってもしょうがない。
同じ過ちを犯すことだけは避けたいものだ。 「フリーターとして働きながら自分のやりたいことを模索する」志は立派に聞こえるが、フリーターを抜擢する企業なんて皆無に等しい。
フリーターは仕事の一貫性に欠けるばかりでなく、業務の責任の重さが違う。この責任の重さがビジネスの世界では業務実績として評価されるのである。
真面目にフリーターとして取り組んでも責任の実績は積みあがっていかない。辞表を提出する前にじっくり自分の気持ちを掻き立てる仕事を探してから転職すべきであろう。

3.辞める前に次の仕事を探す
転職を考えたときの留意点を人事担当者に聞くと「職探しは辞めてからでは遅い。勤めているうちに次の職場を決めなければダメだ」異口同音の答えが返ってくる。失業中の応募者と勤めながら応募してくる人では面接をすると明らかに差があるそうだ。
当然といえば当然の話である。倒産などによるやむを得ない事情で職を失っている人は別として、失業状態で応募してくる人は、気持ちが負けている。面談が進んでいくと話が微妙にずれたり、何をしたいのか曖昧な点が多くなる。
それに引き換え、勤めながら転職を考えている人は、目的意識がはっきりしていて気持ちにブレがない。目に勢いがあり、思わず「一緒に働きましょう」と口走ってしまうのがよくわかる。
ビジネス環境が厳しいことは周知の事実である。企業は人材の有効活用、業務の効率化に腐心している。適切な状況判断ができるかどうかは、コミュニケーション能力や語学力以前の問題である。
はっきり言って、状況判断の甘い人材の採用なんて考えられないところまできている。 転職にはそれぞれ理由がある。特に、人間関係のトラブルなどは切羽詰った状態に追い込まれるケースもあるだろう。ここで踏ん張りが求められる。
短絡的な行動にでて、辞めてからの職探しは状況判断の甘さに結びついてしまう。しっかり、そのあたりの事情も汲んだ行動をとりたいものである。

4.転職は自分を売り込む商談だ
キャリアアップのシナリオが描けていて、将来を見据えた転職を目論む人はそう多くない。入社する前には見えなかった業務との反りが合わなくなったり、人間関係のゴタゴタに巻き込まれたりして転職の文字が脳裡をよぎって転職へと行動を起こすケースが大半であろう。
どうしても自己中心的な感情に溺れやすい状態のため、採用側の企業事情を考える余裕が持てないのが実情ではなかろうか。
自分の中に、採用側の求めているモノを持ち合わせているのにそれをアピールしないで、直接転職を動機づけた要因に捉われすぎて、その意識が前面に出てせっかくのチャンスを棒に振る話はよくある。転職しようとする人たちが知らず知らず陥る落とし穴である。
早く次の職場を確保したい気持ちから焦りがあるかもしれないが、自分の事情もさることながら、採用側が中途採用者に何を求めているかしっかり認識する方が先であろう。その上で、相手のニーズと自分の資質のマッチする部分をぶつけ面接官を口説き落とすことである。
誰しも、ぶらり立ち寄った店で店員の囁きに乗せられて、つい余計な物を買わされてホゾをかんだ苦い経験をもっているはずである。同じ手法で面接官を口説けばいい。「ぜひ一緒にやりましょう」言わせた方が勝ちである。待っていても朗報は届かない。

5.誤解されている「即戦力」
「即戦力とは?」と質問すると、即座に「業務で培ってきたスキル」とか「コンピュータスキル」「語学力」といった答えが返ってくる。新聞記事でさえ同様の捉え方をしているものもある。的外れとは言わないが何となくピンとこない。
業務で培ったスキルも転職して同じような業務につけばそれはそれなりに支障なくすぐに機能するかもしれないが、スキルをどう活かすかの発想がなければ狭い範囲の活用に終わってしまう。
即戦力が求められているからといって必死に語学力を身につけようとしている姿を目の当たりにする。語学が達者だからといって語学が何をしてくれるというのだろうか。語学ができないよりはできた方がいいに決まっている。
ビジネスの範囲が世界中に拡がる可能性だってある。それだけのことである。 コンピュータのスキルにしても語学力にしてもツールにすぎない。自分を後押ししてくれるだけである。
発想し実行に移すのは自分自身であることを自覚しなければせっかくのスキルも宝の持ち腐れに終わってしまう。
即戦力は顧客のニーズを自社のビジネスに置き換える能力である。顧客が何を考え何を求めているか引き出し、それを商品開発に活かし、サービスにどう置き換えるかを的確に判断し商売に直結させる実行力が真の即戦力であろう。

6.資格は業務に直結して武器になる
転職の文字が脳裡を去来し始めると、専門学校などに足を運び資格取得で右往左往する人が少なくない。医師・弁護士・会計士など資格がないと就けない職業がある。そういった職業は別にして、一般企業の採用において資格は必須条件ではない。
不動産関係の企業では宅建、情報関連企業では基本情報技術者試験などが業務に直接結びつく。取得しておくと業務が円滑に進むことはある。しかし、取得していないからといって採用試験で不利かと言うとノーである。
資格があるにこしたことはないが、これらのものが人間に代わって仕事をしてくれるわけではない。語学力同様、業務遂行を円滑に行なうツールでしかない。
企業は転職者にはもっと異次元のものを求めている。欠員補充で中途採用するケースもあるが、企業は新しいビジネスを開花させる発想を求めているのである。そこのところをしっかり認識しておかなければ空回りしかねない。
種々の資格を取得している人が次々とスムーズな転職をしたという話はよくある。しかし、資格を取得していたから転職に結びついたのではない。彼らの共通点は資格をツールと捉え、決して武器と捉えていないところである。
「ビジネスとは何か」という意識が備わっていて、それが評価されたと認識すべきであろう。

7.職務経歴書は自分の商品カタログである
勤務を終えて家に帰り、夜中に疲れた頭を奮い立たせ職務経歴書をしたため応募するが、なかなか快い返事が返ってこない。不安と焦燥感に襲われながら新たな企業を探し応募する。これの繰り返しである。
ほとんどの応募者の職務経歴書がいままでどういう業務に携わってきたかの列記に終わっている。応募者の人間性も考え方も伝わってこない。これでは直接面談して話してみたいという気持ちなど湧き上がってくるわけがない。
決定的な認識のズレが生じているのである。職務経歴書って一体何であろうか。単純に履歴書の延長で職務履歴と捉えている人が予想以上に多い。実際の役割は、「自分の商品カタログ」である。
高額の商品を購入する際、カタログを取り寄せ入念にチェックしていると思う。ただ、データだけ羅列しているカタログを見て、商品を手にとって確認したいと思うだろうか?少なくとも写真なり文章で商品の付加価値を説明されていないと、気持ちは動くものではない。職務経歴書も同じである。
単に従事した業務の説明などどうでもいいことだ。実際その業務をどう取り組んだか、取り組んだ結果を次の業務にどう活かそうとしたかが説明されて初めて付加価値に結びつくのである。「入社すれば私はこんなに役立ちます」という部分が求められているのである。

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