はじめての転職活動アドバイス

転職してキャリアアップしていくか、そのときの気分で職を転々としていくか、はじめの転職がたいへん重要です。

学生時代には実務体験がなく仕事をイメージでしか捉えられないが、一度、職につくと自分を取り巻く仕事環境や仕事との適合性などが見えてきます。

学生時代に描いていたものとあまりにもかけ離れていると仕事への意欲が減退して「転職」の文字が脳裡をちらつくことは誰しも経験します。
やむを得ないことでしょう。

ただ、ここで短絡的な行動を起こさないでしっかり自分の生き方を見据えて欲しいと思います。

どんなに素晴らしい仕事であっても、自分の生き方(生活基盤)と合わないと知らず知らずのうちにストレスがたまり病気を誘発しないとも限らない。
ひいては、またまた転職ということになりかねない。

まず、自分の生き方に合った仕事を選ぶことが原則です。
仕事に自分を合わせることだけは避けたいものです。

では、どう転職の準備を進めていくか?失敗のない転職のための7つのポイントで説明したい。

「何がやりたいか」見つかる前に転職しない

学生時代の就職活動で将来を見据えた納得のいく活動をしてきたかどうか振り返ってほしいです。
自分を納得させ、内定の得られた企業に就社した人も多いです。
なぜ、本来あるべき就職ができなかったのか?

「自分がやりたいことは何か」「自分にできることは何か」本気で悩んできたはずです。

就職活動本番までに何とか方向性を見つけだそうと自己分析をし、先輩たちの話も聞いた。結局、焦り苦しみながらも見出せないままに就職活動本番に突入したの人が多いと思います。

決定的なことが足りなかった。

人間誰しも物事を判断するときは、自分の生き方(生活の基軸)をベースに判断しています。

このことをしっかり認識しないで自己分析のための分析に終始していたことに気づかなかったことが大きな過ちにつながっています。

今こそ、しっかり自分の生き方を顕在化させ認識することが重要です。

この作業をおろそかにして、仕事との反りが合わないから転職をなんて考えていると、学生時代の二の舞を踏むことになります。

しっかり認識した生き方に合った仕事は何か、そしてその仕事ができるフィールドはどこか、はっきりするまでは転職すべきではないと思います。

いやな仕事を我慢することはない。
(その通りだ。だが待てよ、それを選んだのは誰だ!)

うまい具合に仕事が見つからなければ、しばらくフリーターでもやっていれば食っていける。
(いい世の中だ。いつまで続けられるだろう)

大学新卒で入社して、3年で3割が何らかの理由で転職しています。

その第一の理由が「仕事を上手くやっていく自信がない」

要するに仕事が合わないということです。

こんな悲しいことってあるだろうか。

少なくとも入社までに、どのような事業環境か確認できたであろう。

それを怠って、仕事が合わないなんて、「いつまで周囲に甘えてるんだ」と文句の一言も言いたくなる。

過ぎたことをとやかく言ってもしょうがない。同じ過ちを犯すことだけは避けたいものです。

辞表を提出する前にじっくり自分の気持ちを掻き立てる仕事を探してから転職すべきです。

辞める前に次の仕事を探す

転職を考えたときの留意点を人事担当者に聞くと「職探しは辞めてからでは遅い。勤めているうちに次の職場を決めなければダメ」異口同音の答えが返ってきます。

失業中の応募者と勤めながら応募してくる人では面接をすると明らかに差がある様。

・倒産などによるやむを得ない事情で職を失っている人は別として、失業状態で応募してくる人は、気持ちが負けている。

・面談が進んでいくと話が微妙にずれたり、何をしたいのか曖昧な点が多くなる。

・勤めながら転職を考えている人は、目的意識がはっきりしていて気持ちにブレがない。

・目に勢いがあり、思わず「一緒に働きましょう」と口走ってしまうのがよくわかる。

企業は人材の有効活用、業務の効率化に腐心しています。

適切な状況判断ができるかどうかは、コミュニケーション能力や語学力以前の問題です。

転職にはそれぞれ理由があります。

特に、人間関係のトラブルなどは切羽詰った状態に追い込まれるケースもあるでしょう。短絡的な行動にでて、辞めてからの職探しは状況判断の甘さに結びついてしまう。しっかり、そのあたりの事情も汲んだ行動をとりたいものです。

転職は自分を売り込む商談

キャリアアップのシナリオが描けていて、将来を見据えた転職を目論む人はそう多くない。

入社する前には見えなかった業務との反りが合わなくなったり、人間関係のゴタゴタに巻き込まれたりして転職の文字が脳裡をよぎって転職へと行動を起こすケースが大半でしょう。

どうしても自己中心的な感情に溺れやすい状態のため、採用側の企業事情を考える余裕が持てないのが実情ではないでしょうか

自分の中に、採用側の求めているモノを持ち合わせているのにそれをアピールしないで、直接転職を動機づけた要因に捉われすぎて、その意識が前面に出てせっかくのチャンスを棒に振る話はよくあります。

転職しようとする人たちが知らず知らず陥る落とし穴です。

早く次の職場を確保したい気持ちから焦りがあるかもしれないが、自分の事情もさることながら、採用側が中途採用者に何を求めているかしっかり認識する方が先。

その上で、相手のニーズと自分の資質のマッチする部分をぶつけ面接官を口説き落とすこと。

ぶらり立ち寄った店で店員の囁きに乗せられて、つい余計な物を買わされてホゾをかんだ苦い経験をもっている人は多いと思います。

同じ手法で面接官を口説けばいい。

「ぜひ一緒にやりましょう」言わせた方が勝ちです。待っていても朗報は届かない。

誤解されている「即戦力」

「即戦力とは?」と質問すると、即座に「業務で培ってきたスキル」とか「コンピュータスキル」「語学力」といった答えが返ってきます。

新聞記事でさえ同様の捉え方をしているものもあります。的外れとは言わないですが何となくピンとこない。

業務で培ったスキルも転職して同じような業務につけばそれはそれなりに支障なくすぐに機能するかもしれないですが、スキルをどう活かすかの発想がなければ狭い範囲の活用に終わってしまいます。

即戦力が求められているからといって必死に語学力を身につけようとしている姿を目の当たりにします。語学が達者だからといって語学が何をしてくれるというのだろう。

語学ができないよりはできた方がいいに決まっている。ビジネスの範囲が世界中に拡がる可能性だってあります。それだけのこと。 コンピュータのスキルにしても語学力にしてもツールにすぎません。発想し実行に移すのは自分自身であることを自覚しなければせっかくのスキルも宝の持ち腐れに終わってしまいます。

即戦力は顧客のニーズを自社のビジネスに置き換える能力です。

顧客が何を考え何を求めているか引き出し、それを商品開発に活かし、サービスにどう置き換えるかを的確に判断し商売に直結させる実行力が真の即戦力です。

資格は業務に直結して武器になる

転職の文字が脳裡を去来し始めると、専門学校などに足を運び資格取得で右往左往する人が少なくない。

医師・弁護士・会計士など資格がないと就けない職業があります。そういった職業は別にして、一般企業の採用において資格は必須条件ではありません。

不動産関係の企業では宅建、情報関連企業では基本情報技術者試験などが業務に直接結びつく。取得しておくと業務が円滑に進むことはあります。

しかし、取得していないからといって採用試験で不利かと言うと違います。資格があるにこしたことはないが、これらのものが人間に代わって仕事をしてくれるわけではありません。

語学力同様、業務遂行を円滑に行なうツールでしかない。企業は転職者にはもっと異次元のものを求めています。

欠員補充で中途採用するケースもあるが、企業は新しいビジネスを開花させる発想を求めているのです。そこのところをしっかり認識しておかなければ空回りしかねない。

種々の資格を取得している人が次々とスムーズな転職をしたという話はよくあります。しかし、資格を取得していたから転職に直結したのではない。彼らの共通点は資格をツールと捉え、決して武器と捉えていないところであると思います。

「ビジネスとは何か」という意識が備わっていて、それが評価されたと認識すべきでしょう。

職務経歴書は自分の商品カタログ

勤務を終えて家に帰り、夜中に疲れた頭を奮い立たせ職務経歴書をしたため応募するが、なかなか快い返事が返ってこない。不安と焦燥感に襲われながら新たな企業を探し応募する。これの繰り返し。

ほとんどの応募者の職務経歴書がいままでどういう業務に携わってきたかの列記に終わっています。応募者の人間性も考え方も伝わってこない。これでは直接面談して話してみたいという気持ちなど湧き上がってくるわけがない。

職務経歴書って一体何であろうか。単純に履歴書の延長で職務履歴と捉えている人が予想以上に多い。

実際の役割は、「自分の商品カタログ」です。

高額の商品を購入する際、カタログを取り寄せ入念にチェックしていると思います。ただ、データだけ羅列しているカタログを見て、商品を手にとって確認したいと思うだろうか?

少なくとも写真なり文章で商品の付加価値を説明されていないと、気持ちは動くものではない。

職務経歴書も同じです。

単に従事した業務の説明などどうでもいいこと。

実際その業務をどう取り組んだか、取り組んだ結果を次の業務にどう活かそうとしたかが説明されて初めて付加価値に結びつくのです。

「入社すれば私はこんなに役立ちます」という部分が求められているのです。