資格がビジネスを代行してくれるわけではありません。資格はあくまで、自分のビジネスを後押ししてくれるものにすぎません。

転職を考えたとき、「何か資格でも取ろうかな」と思いがちですが、これは誤解と言わざるを得ません。まず最初に考えるべきは、将来にわたってどう生きていくかです。その後、それを実現できる仕事を見つけ、仕事を有利に進めるためのツールとして資格にたどり着くのです。

ここで資格がクローズアップされるのです。人気があるから、挑戦しやすそうだからといった短絡的な発想は捨てるべきです。勤めながら資格を取得するには、強い意思と将来ビジョンが必要です。これから新たにつく仕事と資格との関わりをしっかりイメージした上で挑戦することが重要です。

仕事との関わりをしっかりイメージできていれば、面接の場で資格取得の話が武器として十分効果を発揮します。

すぐに転職や起業を考えていない場合でも、現在の仕事の中で新たなテーマが見えてきたとき、そのチャンスを逃すのはもったいないです。そのテーマを実現に向けて道筋を模索すべきです。資格取得もその道筋をつけるツールの一つです。大いに挑戦すべきでしょう。

ただし、漠然と挑戦しても達成するのは難しいです。志高く挑戦しても途中で挫折するケースが多く、その原因の大半は目標設定を怠っていることにあります。一番重要なのは、達成時期を明確に設定することです。

また、余暇を活かして何か資格を取っておくと、いざというときに役立つかもしれないと思う方も多いです。例えば、車の運転が好きな人が第二種免許を持っていれば、タクシー業界への転職が比較的容易かもしれません。しかし、実際に役立つ資格は少ないです。資格を取得しても、日々活用しなければ色あせてしまい、いざというときに何の役にも立ちません。

単なる気休めで終わらせるのはもったいないです。