気を抜くと落とし穴が待っています
履歴書用紙には、必ずと言っていいほど「趣味・特技」欄がありますが、読書や音楽鑑賞など、おざなりな記述が目立ちます。しかし、このスペースほど応募者の人間性が如実に表れる項目はありません。記述内容から応募者の精神状態や体力まで推し量ることができるのです。健全な社会人であることをアピールするために、この欄を有効に活用しましょう。
たくさんの趣味やスポーツを並べ立てる方もいますが、これでは応募者の人間性や感性が伝わりません。むしろ、うんざりされてしまうだけです。
相手の心に届くアピール
限られたスペースですので、一番アピールしたいポイントに絞って、要領よく簡潔に自分自身を浮き彫りにしましょう。
例えば、趣味がテニスだとしても、「テニス」とだけ書いても、実際にプレイしているのか観戦しているのかわかりません。履歴書を見た人は「そうですか」としか反応できないでしょう。
しかし、「10年来、休日の朝は家族でテニスを楽しんでいます」と書くと、短い文章の中に色々な要素が含まれています。家族で和気あいあいと楽しんでいる様子が伝わり、人事担当者も安心するでしょう。
このようにアピールした一言の後に、スペースに余裕があれば、他の趣味やスポーツを列記しても構いません。
特技も同じです。単に「何かに打ち込んだ」だけでは心に響きません。なぜそれを始めようと思ったのか、どう打ち込んだのか、それによって何を得たのかまで触れると、相手の心に届くものになります。
現代人は自分のことしか考えないことが多いですが、採用側がどう感じ、どう受け止めるかを考えて記述すると、短い文章でも内容の濃いものになります。