目的意識の高さをアピールしましょう
目的意識を持ち、スキルアップを目指す人材は、いつの時代にも求められています。免許・資格欄は、自分がそのような人材であることを伝える絶好のアピールの場です。応募企業の業界や希望職種に関連する資格はもちろん、仕事と直接関連のない資格でも積極的にアピールする姿勢が大切です。
例えば、結婚して育児のため退職した女性が福祉住環境コーディネーターの資格を持っていました。一般事務職を目指して再就職活動を始めたとき、応募企業が新しい介護ビジネスを計画中だったのです。人事担当者が履歴書の「福祉住環境コーディネーター」の資格に目を留め、スムーズに交渉が進み、介護ビジネスの立ち上げメンバーとして採用されたという事例があります。
もし、「この資格は汎用性がないから」と記述しなかったら、再就職活動はもっと長引いたかもしれません。チャンスは自分から引き寄せるものです。
臨機応変に活用しましょう
「その他の特記事項」欄に記述したい自己PRがあるときや、特記事項欄がない履歴書用紙では、セミナー受講や資格取得の専門学校への通学などをこの欄に記述すると良いでしょう。
この場合、セミナーの主催者名や専門学校名、受講テーマ、受講期間まで記入すると、より信憑性が増します。
例えば、語学力については「○年○月実施のTOEIC公開テスト700点取得を目指して特訓中」と目標を設定することで、目指すレベルを示すこともアピールの一つです。
ただし、挑戦することは素晴らしいですが、実力とかけ離れた目標を設定して記述すると、後々、経歴詐称とみなされることもあります。具体的な数字を提示する際は、手の届く範囲のものに留めておくべきです。
免許や資格の表記について
免許や資格は「取得したのか」「合格したのか」迷うことがあります。一般的に、免許は「普通自動車第一種運転免許取得」のように「取得」と表記します。一方、資格検定では、実用英語技能検定(英検)などは「2級合格」「準1級合格」のように「合格」と表記します。
ただし、TOEICの場合は合格点の基準値が定められていないため、「合格」「不合格」と表記できません。そのため、TOEIC公開テスト680点取得などと「取得」と表記するのが一般的です。また、セミナーなどは「修了」という表現を用います。
いずれの場合も、略称ではなく正式名称で表記することが大切です。