がんばりすぎるあなたへ、まず伝えたいこと

看護師という仕事は「がんばらざるを得ない」瞬間が多すぎます。
患者さんの命がかかっている場面、緊急対応、申し送り、家族対応・・・
気づけば、自分の限界ラインを超えてもなお走り続けてしまう日がある。

そんなあなたに、まず伝えたいことがあります。

がんばりすぎてしまうのは、あなたが弱いからではない。
それは、責任感と優しさが大きすぎるほどある証です。

あなたは、今日も誰かを支えていました。
その事実だけで、もう十分すぎるほど尊いです。


“がんばるしかない状況”に置かれているだけ

医療現場は常に「足りない」「急ぐ」「早く」が求められます。
忙しさの渦に巻き込まれると、自分の状態を感じる余裕さえなくなる。

そして気づくと心の中では「もっとできるはず」「これくらいやらなきゃ」という厳しい声が響き続けてしまう。

でも本当は、あなたが悪いのではありません。
状況が厳しく、負荷が高いだけなのです。

がんばりすぎる看護師ほど、つい“自分の責任”だと受け取ってしまうけれど、あなたに落ち度があるわけではありません。

どうか自分を責めないでください。


「手を抜かない性格」があなたを疲れさせている

がんばりすぎる看護師さんの多くは、責任感だけでなく、「手を抜けない優しさ」を持っています。

・患者さんの苦痛を見過ごせない
・雑に処置をしたくない
・仲間に負担をかけたくない
・記録を正確に残したい
・自分だけ早く帰るなんてできない

こうした誠実さがあなたを支えていると同時に、あなたを疲れさせているのです。

がんばりすぎる自分を責める必要はありません。
むしろ、その姿勢は誰よりも「信頼される看護師の証」です。


本当は少しの余白があれば、あなたはもっとやさしくなれる

疲れきってしまうと、やさしさより先に義務感が前に出てしまいます。

でも、それはあなたが悪いのではなく、心に余白がなくなっているサイン です。

優しさは、「休める心」「立ち止まれる心」から自然に生まれます。

がんばりすぎるあなたにこそ、小さな余白が必要です。

🍀深呼吸を1回増やす
🍀立ち止まる数秒をつくる
🍀飲み物をゆっくり一口だけ飲む

ほんの少しの余白が、あなたの心を救います。
その余白があれば、あなたの優しさはちゃんと戻ってきます。


心をゆるめるために、今この瞬間だけ深呼吸を

忙しいあなたでもできる、小さなセルフケアをご紹介します。

【4-7-8呼吸法(看護師さんの心をゆるめる呼吸)】

🌸4秒間、鼻から深く吸う

🌸7秒間、静かに呼吸を止める

🌸8秒かけて、ゆっくり吐きながら心をゆるめる

この呼吸は、副交感神経を働かせ、がんばりすぎて固くなった心を優しくほどいてくれます。

忙しい日ほど、ほんの30秒だけこの呼吸を入れてみてください。
あなたの心は確実にふっとゆるみます。


がんばりすぎる看護師へ贈るアファメーション

最後に、あなたの心がふっと軽くなるように、看護師さん専用の言葉を贈ります。

■ 心をゆるめるアファメーション

🌸私は、もう十分すぎるほどがんばっている。

🌸私は、少し立ち止まることを許していい。

🌸私のやさしさは、今日も誰かを救っている。

🌸がんばりすぎる私を、今日だけは休ませていい。

🌸私の価値は“できた量”では決まらない。

■ 自己受容のアファメーション

🌸完璧じゃなくていい。私は私でいい。

🌸できなかったことを責める必要はない。

🌸私は、自分のペースで進んでいい。

🌸今日の私は、今日のままで十分。

🌸私は、自分にやさしくする力を持っている。

■ 自己効力感を育てるアファメーション

🌸私には、自分を立て直す力がある。

🌸私は、必要なときに必要な行動ができる。

🌸私は、ひとつずつ確実に前に進んでいる。

🌸私は、経験と誠実さに支えられている。

🌸私は、今日も看護師として大切な役割を果たした。


がんばりすぎるあなたの心は、そのがんばりが報われる前に疲れてしまうことがあります。

でも、その疲れは、あなたが誰かのために、本気で向き合ってきた証拠です。

どうか今だけは、「がんばらなくていい時間」を心にプレゼントしてあげてください。

あなたは、本当に、尊い存在です。