一日が、あっという間に過ぎてしまうあなたへ

気づけば、朝の申し送りからノンストップ。
患者さんのケア、処置、ナースコール、記録、家族対応。
自分の感情を置き去りにしたまま、ただ「目の前の役割」をこなしていくしかない日があります。

そんなとき、ふとした瞬間に「私、いま何を感じているんだろう?」と自分が遠くに感じられることはありませんか。

忙しすぎて心が追いつかない日。
その背景には、あなたが 誰かを守るために、心を後回しにしてきた証 があります。

あなたは弱いのではありません。
むしろ、強く、優しいからこそ、心が疲れてしまうのです。


“気持ちが置いてきぼりになる感覚”は、看護師特有の反応

医療現場は「すぐやる」「すぐ判断する」「すぐ動く」が求められます。

だから、心がそのスピードについていけないのは自然なことです。

😞忙しすぎて、感情を味わう時間がない
😖つらさを感じる余裕もない
😢気づいたら息が浅くなっている
😭自分の疲れにすら気づかない

これらは、看護師という仕事を誠実に続けている人ほど起きやすい心の現象です。

忙しさで麻痺しているだけで、本当はあなたの内側には 声にならない気持ち がちゃんと存在しています。

その小さな声を、どうか今日だけは無視しないであげてください。


「私、がんばってるよね」と認めてあげることから、心は戻ってくる

自己肯定感は、誰かに褒められて育つだけではありません。
自分自身が、1日の終わりにそっとつぶやく一言で育ちます。

「今日も、よく耐えたね」
「大変だったけど、ちゃんと向き合ったよ」
「焦ってたけど、最後まで投げ出さなかったね」

これらは、忙しすぎて忘れがちな“自分を大切に扱うための言葉” です。

あなたは、今日も誠実に患者さんと向き合いました。
完璧ではなくても、心を込めて仕事をしました。
それだけで本当は十分すぎるほど価値があります。

自分を労わる言葉は、心の帰る場所になります。


心のスピードを落とすと、自己効力感がゆっくり戻ってくる

忙しすぎると、
「もう無理かもしれない」
「私、向いていないのでは」
と自己効力感が下がりやすくなります。

ですが、あなたが無力なのではありません。
心が追いついていないだけ なのです。

自己効力感は「ゆっくりとした心の回復」ができたときに戻ります。

🍀ひとつ深い呼吸ができたとき
🍀立ち止まれたとき
🍀心がゆるんだ瞬間を感じられたとき
🍀今日の“できていたこと”を見つけられたとき

こうした小さな回復が、あなたの中の
「私はできる」
という静かな力を取り戻してくれます。


忙しすぎる日こそ、“心を取り戻す呼吸”を

今、少しだけ時間がありますか?
たった30秒でいいので、心にスペースをつくりましょう。

【4-7-8呼吸法(看護師向けアレンジ)】

  1. 4秒 鼻からやさしく息を吸う
  2. 7秒 息を止めて、心を休める
  3. 8秒 口からゆっくり吐きながら、緊張を手放す

これを3から4セット。

忙しい1日の中でも、呼吸を整えると
「心が身体に戻ってくる感覚」があります。

この呼吸は、あなたの心を守る小さな避難場所。
いつでも、どこでも、誰にも気づかれずにできます。


あなたの一日は、想像以上に大きな価値を生んでいる

今日のあなたがしたことは、患者さんにとって “たったひとつの安心” を生みました。

🍀優しい声かけ
🍀気づき
🍀ていねいな処置
🍀安全なケア
🍀温かいまなざし

あなたがどれか一つでも行ったなら、患者さんの世界は少し明るくなっています。

忙しすぎて実感が持てないかもしれません。
でも、あなたの存在は現場にとってかけがえのない光です。

どうか、忘れないでください。
今日を生き抜いたあなたは、本当にすごい。


看護師さんのためのアファメーション(忙しすぎる日に)

最後に、今日のあなたへ贈る言葉です。

■ 心を取り戻すアファメーション

🌸私は、忙しさの中でも、自分を見失わない力を持っている。

🌸今日の私は、よくがんばっている。

🌸私の優しさは、誰かの安心につながっている。

🌸私は、完璧でなくても価値がある。

🌸私は、今この瞬間から、心をゆっくり取り戻していい。

■ 自己受容を深めるアファメーション

🌸焦ってしまう日も、私は私を責めなくていい。

🌸私の揺れる気持ちは、優しさの証。

🌸今日の私は、今日のままで十分。

🌸私は、自分に“休む許可”を与える。

🌸私の心は、少しずつ整っていく。

■ 自己効力感を育てるアファメーション

🌸私には、必要なときに力を発揮できる強さがある。

🌸私は、経験と誠実さに支えられている。

🌸私は、ひとつずつ乗り越えている。

🌸私は、回復する力を持っている。

🌸私は、今日も確実に成長した。

忙しすぎる日でも、心には必ず帰る場所があります。
その場所をつくるのは、あなた自身が自分へ向けるやさしい言葉。
あなたの心をほんの少しでも軽くするきっかけになりますように!